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2025-09-23 23:03:00
最近、ニュースなどでも「美容室の倒産件数が増えている」という話を耳にします。
美容師として長くこの業界に携わってきた私なりに、その理由を考えてみました。-
美容室が増えすぎている現実
美容師を目指す人は今も多く、免許を取ったばかりの新人さんはたくさんいます。
それに合わせて店舗数も増え続け、今では「信号より美容室の数が多い」と言われるほどです。
店舗が増えすぎれば当然、お客様の取り合いが起きます。結果として料金を下げざるを得ず、「値下げ競争」が当たり前のようになっています。
値下げ競争の先にあるもの
料金を下げれば、どうしてもスタッフへのお給料にも影響します。
給料が下がれば「割に合わない」と感じて辞めてしまう人も増えますし、技術がまだ不十分なスタッフを無理に現場に出さざるを得なくなることもあります。
その結果、「安くしたのにお客様が減る」という悪循環に陥り、経営が続けられなくなって倒産してしまうお店が出てきてしまうのです。
解決策はあるのか?
本来であれば、たとえば「半径何メートル以内に新しく出店できない」とか、「料金の下限を決める」といった法律で守る仕組みがあれば違うのかもしれません。
しかし、現実的にはそうした制度が整うことはまずありません。
そのため、残念ながらこれからも競争に敗れていくお店は増えていくのだろうと思います。
私自身、子どもから「将来お店で働きたい」と言われたときに、すぐには喜べませんでした。
この世界は本当に大変で、続けられる人は決して多くありません。
もし「美容師になりたい」と思っている人がいたら、華やかに見える部分だけでなく、業界の現実もしっかり調べてほしいと思います。
そのうえで、それでも「やりたい」と思えるなら、ぜひ頑張ってみてくださいね!
仲間が増えること私も嬉しいです。
だからこそ、失う人が増えるのも悲しいと思えます。