★ニュース&ブログ
2025-01-31 00:13:00
20cmの小さなお客様
平凡な日常で接客中のモハラに
その問い合わせは突然やってきました。
相手は優しそうな男性の声です
申し訳なさそうな口調で
「私のカットではないのですが…」
娘や奥様の予約を
家族予約をする事はよくある。
「はい!勿論大丈夫ですよ!」
と、答えると
「いえ、20cmの人形です」
と返事をいただきました。
一瞬時間が止まり
心の中で何か熱い想いを感じました。
これは絶対にチャレンしたい!!と。
「できなくは…ないです!
まず、お人形様を見せてください」
曖昧な返事ですが正直な回答でした。
その難易度の高さは知っています。
ウィッグカットの経験で
人間と違い、お人形さんのカットは
クレオパトラみたいに
ブワッと広がり
パッツンカットになるのです。
間違いなく熱処理が必要になります。
お人形さんの名前を聞いて
来店までに調べまくりましたが
髪質の素材については不明
ですが、おそらくは
サランなんとかっていう素材かと…
つまりは強固なビニールファイバー
熱に耐えられるかどうかです。
(ほとんどは大丈夫なはずですが)
やがて…
お客様は来店致しました 。
かなり勇気を出して来てくれました。
(お客様も入るの怖かったそうです)
丁重にセットして準備。
(お客様提供写真、こんな感じの髪でした)
ご主人様と娘のカウンセリングをして
カットに全集中で挑みました。
まずは
娘さんは耐熱かは不明なので
もし熱処理できなかったとしても
綺麗に修正できる範囲までカット。
それから切り落とした髪を結んでおき
熱アイロンして実験しました。
結果…
やはり髪は溶けずに問題なし!!!
「これなら…イケる!!」
そう確信し、いよいよバッサリ!!
腰下まで長かった髪を
肩までバッサリ!!
すると髪がブワッ!と広がりました。
当然、想定内です。
アイロンで人間と同じように
1パネルづつ髪を真っ直ぐに
そして再びカット!
これを何度か繰り返し
完成!
(お客様提供写真、実際にカットした姿)
短い時間ですが
自分の中でも大きな勉強になりました。
いい感じに仕上がったら
お客様も喜んでいただけていました
人間用ウィッグのカットを
やっていた経験が役に立ちました。
私の中で
新たなスキルが増え
それから勉強を色々しまして
更にレベルアップできたと思います。
熱湯に頭を入れる技法などもあります。
(お人形さんは可哀想な感じです)
またいつか
他にもお人形様の依頼があった場合
もっと素敵になるよう
精進していこうと思いました。
ただ
お人形様をクルンクルンパーマみたいに
してほしいと言われたら
…それはできない。かも
(大きいヘッドな可能ですが)
本当に良い経験です
ありがとうございました!